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混沌世界
日時: 2013/04/06 22:19
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:iQQDWj1Y

どーも、アサミです。
タイトルを『逆襲のロケット団』から変更しました。
これからはココ(混沌世界)でいろいろな作品を書いていこうかなと思います。

作品紹介

『ポケットモンスターR(リバース)』
元『逆襲のロケット団』
アニメポケモンの関東編をいろいろといじくり回した作品です。
主人公はおなじみのサトシ君

『ポケットモンスター2』>>104
ポケモンHGSSでおなじみの『ジョウト地方』を舞台とした物語。
主人公はヒビキ君です。
前作の『逆襲のロケット団』から数年後という設定となっていますが、前作を読んでなくても大丈夫な内容になると思います。
よかったら見ていってくださいね。
メンテ
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Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.93 )
日時: 2014/10/16 08:39:51
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:B77CiEkI

第81話 死闘

 一方その頃、シジマはサトシを探し続けていた。
「ハァハァ……あいつ、どこに逃げた。んっ、なんだこの殺気、上か?」
 何かを感じとったシジマは直感的に扉を開ける。
「ここは建物の頂上か、見つけた……!? 小僧が二人いるだと!」




「もう長話はいいだろ、ジジイ。
 そろそろやらせてくれよ」
「ああ、もう奴にようはない。遠慮なくやれ」
「へへへっ、りょーかい」
 フジはその場を後にする。
「待ってくれフジ博士、あんたにはまだ聞きたいことがあるんだ」
「よそ見しない方がいいぜ」
 邪悪な意思を感じとり、サトシはヒロシから距離をとる。
「さすが、もう一人の俺。
 俺様がこれから何をしようっていうのか感じ取れたみたいだな」
 ヒロシはそう言うと、懐から果実ナイフを取り出しサトシに接近した。
「てめぇを見てると、何だか無性に殺したくなるんだよおっ!」
「くうっ」
 果実ナイフを大胆に振り下ろす。
 サトシは上体をうまくのけ反らせ回避する。
「あの目、奴は遊びじゃない。本気で俺を殺るつもりだ……なら!」
 サトシは腰に装備しているボールに手を伸ばす。
「させるかよっ!」
 ヒロシが射出した、小型ナイフがモンスターボールに命中した。
 叩き落とされたボールは地面に転がる。
「お前とはサシでやりたい。
ポケモンの力なんざ使わずに、自慢の秘伝『居合切り』でかかってこいよ」
「なら、望みどおりにしてやる!」
 サトシは右手に刃を創造する。
「くらえっ」
「へっ、やるねえ」
 鍔ぜり合いとなり、一度互いに後にひく。
「今度こそ、当てる!」
「見きった!」
「ぐっ、ああああああ」
 サトシの渾身の一降りは糸もたやすくかわされ、背中にナイフがひとつきされた。
「どうだ、お前は俺様であり、俺様はお前だ。
 刃の動きは読み取れるんだよ」
「ハァ……ハァ……、『居合切り』を使わせたのはそのためか。
 だが、さっきの一撃でわかったことがあるぞ」
「なんだ? 言ってみな」
「お前は……俺を殺せない!!」
Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.94 )
日時: 2014/10/16 08:40:49
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:Y8S5Ipso

第82話 心の決着

「何を言うかと思えば、戯れた真似を」
「お前はさっき言ったな。
 自分の身体を作っているのは憎しみや妬みといった負の感情だと」
「ああ、そうさ、人間の弱さが俺を強靭にする。」
「なら、お前には人間のとしての弱さや優しさはないというのか?」
「ああ、そうさ。そんなものカケラもないね」
 ヒロシは再びサトシに襲い掛かる。
 が、それをサトシはひらりとかわし。ヒロシに見事、反撃を決めた。
「それは違うぞ!」
「何っ! 当たった!? ハァハァ、どういう意味だ!?」
「お前の中には、恐怖と言う感情がある」
「恐怖だと!? そんなものこの俺様にあるワケがないだろ!」
 ヒロシはナイフを強く握りしめる。
「その裏付けは、ヒロシ。君が俺の片割れであることだ。
 俺は自慢じゃないが、恐怖を感じやすい性なんだよ。
 そして、もう一つ。お前がお月見山で人型のシャドウを叩ききった時だ。あの時、お前も感じたはずだ、あの気味の悪い感触!……そして人をあやめてしまう恐怖を!」
「違う!……俺は!」
「いくら、強がってみせても、俺は俺なんだっ、くらえっ!」
 サトシは刃を振り上げ、ヒロシに襲い掛かる。
「お前は、自分で思っている程、邪悪な存在ではない。お前は俺と同じくポケモンを愛する心をもっていた!」
 断片的な記憶の中で、サトシは過去に思いを馳せる。
 それはトキワの森で、相棒に似た黄色い花を守る自分自身の姿だった。
「う、っうああああああ」
 ヒロシの身体を真っ二つに叩き斬る。
 邪悪な執念が浄化され、空が徐々に光をともしはじめた。
「ハァ……俺は……俺様はっ……」
「お前が俺を殺したくなる気持ち……なんとなくわかったよ。
 人間は自分に近い存在を酷く疎ましく思ってしまうんだってな」
 ヒロシの身体は光の粉となり、サトシの身体に取り込まれていく。
 それは、ヒロシの心と記憶だった。いや、ヒロシだけではない、ポケモンタワーで出会った名前も知らない少女、彼女の心もサトシの元へと帰還する。
 そして、サトシは知る。
 人の魂は、心へと帰るものだと。
 母、ハナコもサトシの心で生き続けている。
 その事実に気づくと、身体が少しだけ軽くなったような気がした。
Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.95 )
日時: 2014/10/16 08:42:13
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:assaeZbE

第83話 覚悟

「そこにいるんでしょ、シジマさん。
 戦いは終わりました。出てきてください」
「ふんっ」
 シジマは近づくなり意外な発言をした。
「小僧、俺を殴ってくれ」
「?」
「いいから、殴ってくれ。思っいきり」
 訳がわからなかったが今まで殴られた分の憎しみを拳に乗せシジマを殴る。
「ぐっ、へっ目が覚めたぜ」
「どういうことですか?」
「さっき、お前達の戦いを見て感じたんだ。
 俺は弟を失い抜け殻のような毎日を過ごした。
 意味もなく誰かを傷つけつづけた。
 それでは気も晴らせなかった。
 誰を殴りたかったのか……
 弟の命を奪った男、 違う。
 弟を助けることが出来なかったシバ、違う。
 そうじゃない、何もできない、何もやれなかった自分を殴りたかったんだ」
 シジマはそう言って地面にうなだれた。
「お前と奴との戦い、あれはまるで、過去の俺と今の俺とが戦ってるように見えてしまったんだ。
 だから、昔の俺と同じ目をした、お前に殴ってもらうことで、俺は、はじめて過去と向き合うことができた」
 シジマは立ち上がる。その顔に迷いはなかった。
「その様子なら、こいつをシジマさんに托せますね」
「なんだ、このモンスターボールは?」
「オコリザルです。あなたがはじめて捕まえた」
「オコリザルか……
 実はこいつ、俺が弟に捕まえてやったポケモンだったんだ」
 シジマはモンスターボールの真ん中のボタンを押しオコリザルを呼び出す。
「オコリザル、もう一度、俺と戦ってくれるのか?」
 オコリザルは、思いっきり、シジマを殴り飛ばした。
「シジマさんっ!」
「へへっ、変わらねえな……そうだ。いつだって俺達はこうやってわかりあってきたんだ」
 シジマはオコリザルに近づく。
「またよろしくな、オコリザル!」
 シジマは笑う。オコリザルも笑った。
「ソウジ……俺はお前の死からもう逃げねえぜ。」
 シジマは空を見上げる。
(いつか全ての罪を償った時、それがどれだけの時間かかるか分からないが。
 俺達兄弟の夢だった、『ジムリーダー』に必ずなってやるからな)
Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.96 )
日時: 2014/10/16 08:43:06
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:89YOD/os

第84話 ピカチュウ

「そう言えば、小僧。サントアンヌ号で連れていたピカチュウはどうした?
 少し気になることがあってな」
「気になること?
 ピカチュウはワケあって今は離れ離れなんです。でもあいつ、きっと今も元気にしてますよ」
「そのピカチュウ、この建物にいるかもしれん
 小僧のピカチュウとよく似た青ほっぺをさっき見たんだ」
「それって、本当ですか!!??」
「ああ、ついてこい小僧」
「俺は小僧じゃありません、サトシです」
「分かってるよ、いくぞ、サトシ!」
「はいっ!」
 二人はピカチュウの元へ走る。
 その最中、サトシは以前シジマが言っていた言葉を思い出す。
「シジマさん、いつか言ってましたよね。モンスターボールにはポケモンの脳細胞を破壊するとかって? あれは事実なんですか?」
「さあな、俺は裏ポケモンジャーナルでその事を知ったんだ。
 たぶんガセだと思うが。シバのあの反応を見て、そうとも思えなくなってはいる
 今はその話は後だ、ほら、この部屋だ」
 その部屋にたどり着くと、シジマは自慢の拳でドアを破壊した。
「ピカチュウ!!」
 一瞬だった。すぐに両者を認識しあう。
 二人は抱き合い再開の喜びを分かち合う。
 その時間は僅かなものだったが、二人にはとても長いものに感じた。
「よかった。ピカチュウ、お前生きてたんだな。ピカチュウ! ピカチュウぅ!」
「ちゅう」
 ピカチュウも喜びのあまり、10万ボルトを使用してしまう。
 だが、サトシはそれすらも気持ち良く思っていた。
 
「相変わらずやな、お二人さんとも」
「マサキ、君も無事だったか!」
「待て、あいつの服をよくみろ!」
「その逆さまのR、マサキ! もしかして君は」
「せや、ワイは『リバース』の団員になったんや」
「そんなの嘘だよな、マサキ!? 俺達、友達だろ!」
 『友達』その言葉を聞きマサキの顔色が、これまでに見たことのない形相となった。
「たかだか、数時間の馴れ合いで
お友達にでもなったつもりか……サトシ!
 ワイはあの後、あの連中から人間の以下の扱いをうけた
 そんな中でもピカチュウだけは守りつづけた。
 いつかおまえさんが助けに来てくれると信じて……
だが、助けにきたのおまえさんやないっ! スザク様やったんや!」
Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.97 )
日時: 2014/10/16 08:44:08
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:3J5aj/8o

第85話 ヤマブキ病院と人々 前編

 ヤマブキ病院。
 そこにはロケット団とリバースの抗争に巻き添えを受け重症をおってしまった、タマムシジムリーダーエリカの姿があった。
 エリカは、生命の火を懸命に燃やしていたが、身体は既に壊れてしまっていた。
 永遠に眠りつづける、植物人間と化していたのだ。
 その傍らにはサトシの友人であるシゲルが座っている。
 病室の扉が開いた。
「ン……! カツラ博士」
「エリカ君の様子はどうだい」
「変わりはありませんよ。
 本当に安らかに眠ったままです」
「そうか、でも、このままのほうが彼女も幸せかもしれんの」
「そんなこと言わないでくださいよ。
 確かに、今のタマムシの惨状、それに亡くなった人々、知りたくないことばかりです。
 でも、この事実をきちんと受け止めれますよ。彼女は強い人間ですから」
「そうだな。確か君は昔からエリカ君を知っていたんだってね」
「はい、ナナミ姉さんの友人で。僕にとってはもうひとりの姉みたいな存在でしたからね」
 シゲルは悲しげな瞳で、眠り続けるエリカを見つめる。
 辺りに重い空気が漂った。
「それで、マサラタウンの様子はどうだったんですか?」
「ああ、マサラタウンは黒いドームに包まれ、中の様子は伺えなかった。
  だが、空気を感じとれたよ。きっとあの中は酷い有様だ。
 本当にすまない……ワシがあの日、君の話を信じておれば」
「いえ、あれは恐らく、リバースの連中による電波装置を利用した、記憶操作です。レジスタンスの情報によると、サトシ達がシオンのポケモンタワーを破壊したと聞きます」
「そうか、どうやってシゲル君達はリバースの連中から逃げたんじゃ?」
「それは僕にもよく分からないんです。
 暖かい光りが僕達をブワーっと包んで。
 記憶もどうしてか、サトシだけ無くしてたみたいですし、まだ分からないことだらけです」
「調査に行きたいが、ここの防御が弱くなるそう考えておるのか」
「違う……とはいいきれません。ここの人達は確かに強い。が、エリカさんを守るという強い信念の方が足りません」

「あ、あの、それなら。僕に任せてもらえませんか!」
 突如、病室のドアが開いた。
Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.98 )
日時: 2014/10/16 08:45:36
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:cQN0CcaE

第86話 ヤマブキ病院と人々 後編

「誰じゃ 、君は?」
「トオル……さん!?」
「シゲル君! もしかしてシゲル君なのかい。そうだ、僕だ。トオルだよ」
 そこに姿を見せたのは、かつて、タマムシシティでエリカの撮影に情熱を注いでいた男、トオルだった。
 その彼だが、なんとかなりの減量に成功しており、体重は一般男性のものとかわりない様子であった。
「よかったです、ご無事で」
「シゲル君は彼を知っておるのか?」
「はい、彼はナナミ姉さんやエリカさんの友人です」
「友人だった……だよ。 僕はエリカに相手にされなくなり、彼女に嫌がらせばかりしてきた。
 歪んた形でしか僕はエリカに干渉することができなかった。
 彼女は立派に悪と戦っていたというのに、僕は何もできなくて……
 それで 自分に何ができるか考えて、それが、 カメラだったんです」
 トオルは肩にぶら下げた、安物のカメラに手をやる。
「正直、自分のやっていることに意味があるか自信ないです。
 でも、このカメラを使い、今のカントー地方、その実態、真実を僕は人々に届けています。
  目を逸らしたくなるような事もあった。でもそれから逃げちゃ駄目なんだって……この仕事をしていて実感しました。そしてこれが僕の戦いなんだとも。
 だから、僕はこの病室に足を踏み入れることができたんです」
 正直な話、シゲルには話の意味がよく理解できなかった。
 だが、彼の中にある熱意は伝わった。
 それは、トオルの眼差しが伝えてくれた。
「トオルさん……わかりました。エリカさんを頼みます」
「いいのかい、シゲル君」
「はい、今のトオルさん……昔、俺が好きだった頃のトオルさんと同じ目をしている。きっと大丈夫です」
「ふふふ、そうか、なら、トオル君、後は頼んだぞ」
 シゲルは病室を後にし、外へ向かった。
 その足どりはなんだか少しだけ軽くなっていた。
Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.99 )
日時: 2014/10/19 12:08:01
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:.KJplv1c

第87話 涙

 感情を吐き出したマサキは、無意識のうちに瞳から涙をこぼしていた。
 その生理的な感情の根本を、サトシは、わずかに感じとれるようになってしまっていた。
 それは、サイキッカーである、ナツメと同調してしまったからだった。
「……怖いんだな、マサキ、奴らのいいなりになってやっていること、そして、これからやろうとしていること……」
 しかし、サトシには、マサキの感情の奥深くを全て理解したわけではない。
 二人は、あの日、離れ離れになって以来、長い時間が過ぎていた……それが彼を惑わせてしまったのだ。
「ワイは疲れた、サトシ……おまえさんをまだ許すつもりない……でも、スザクは、奴だけは止めてく……」
 マサキは、もうそれ以上は喋らなくなり、机に突っ伏し泥沼に落ちたかのように深い眠りについた。
 サトシは、ピカチュウとの再会で緩んでいた表情を引き締める。
「……サトシ!」
 この城の何処かにいる、ナツメの念が、脳に届いた。最後の戦いが始まろうしていることを、告げているかのようだった。
 ダダドドドダダダドドデゥン……ンー
「……騒がしいな、外か」
 激しい爆発音が止まると、シジマは、警戒しつつ意識を外に向けた。
「誰も、いねえ……なぜだ!?」
 そう喋っていた人物は、もうサトシの頭から、存在は消えていた。
 それは、シジマも同じだった。
 自分以外の他者の存在が消えていく。
 それは、この城の中心、核となる場所から放たれるサイコウェーブの影響だった。
「……いこうか、サトシ君」
「はい、スザクさん」
 ぼんやりとした意識の中で、床に倒れたシジマの姿を見た。
 だが、それを見ても、サトシは何も感じることができなくなってしまっていた。
Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.100 )
日時: 2014/10/19 12:09:23
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:quw7gWbE

第88話 神

「相変わらず、すごい眺めだな、これは」
「…………ああ」
 ビャッコとゲンブは、檻に閉じ込められ、飼育されている人間をみて嘲笑う。
「サファリパーク、ここは人間たちの戯れのためにポケモンを閉じ込めた愚かな場所だ。
 そこをゼロからのスタート地点にする。こんなに興奮することはない」
「スザクか……ガキは連れて来たのか?」
「ああ、サイコウェーブを浴びておとなしくなっている」
 サトシは、人形のように目をぱっちりと開き、カクカクとぎこちない動きをしている。
「そんじゃ、そろそろお別れだな」
「……呆気ないな」
「別れってのはそんなもんだ」
「君たち、本当にいいのか?」
「どうせ、俺達の身体も長くはない、お前の一部になるのも悪くないさ」
「…………奴も、セイリュウも、同意見だろう」
「すまない……ありがとう」
 三人は手を繋ぎ合わせる。ビャッコとゲンブの身体が光となりスザクの身体に取り込まれた。
「とうとう、僕ひとりになってしまったか……」
 スザクは時計を見る。
「遅いな。いや、もう来てるんだろ、シゲル君?」
「気づいていたか」
 物影から現れたシゲルだったが、戦う意思はないようだった。
「こんな無茶をする奴に何を言ったって無駄なのはわかる。
 ……だが、僕はあんたと話し合いたい」
「いいだろう、マサラ神」
「マサラ神か……調べたさ。
数十年に一度、普通の人間より優れた人間が生まれるとな」
「そうだ。そして君の祖父である、オーキドはその一人、そして孫である君も」
「なぜ、そう決め付ける」
「君には、サイコウェーブが効いていないみたいだしね……なにっ!」
 サトシは意識を覚醒させ、スザクの元をはなれる。
「くっくく、ははははは。
 侮った、侮っていたぞ。サトシ君。君に化かされたか」
「さっきから感覚が鋭くなってしかたないんだ」
「サトシ!」
「シゲル、隠さなくていいよ。マサラ神……それって俺、いや俺達のことなんだろ」
「なにを言い出すんだ!」
 サトシを帽子を深く被る。
「なんでだろうな、ぜーんぶわかってしまうんだ……俺達の血が繋がってることもな」
Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.101 )
日時: 2014/10/19 12:12:42
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:iGt7RHAM

第89話 肉親

「……いつからだ。そう感じていたのは!?」
「今さ、オーキド博士の意識体が通り抜けたんだ。
博士も、母さんと同じで強すぎたんだよ、力が……たぶん培養液と同化してしまった」
「そんな!そんなこと、あるものか!」
「俺だって信じたくないよ、ポケモントレーナーとして家を出たと思っていた自分の父親が、オーキド博士だったなんて、そんなこと」
 それを聞いていたスザクは酷く憐れな目でサトシを見た。
「あはは、君も同じかい。君も望まれなかった命なのか」
「どういう意味だよ」
 サトシは吠える。
 シゲルは渋々と語る。
「『リバース』、そしてこいつらは、ただの人間じゃないんだ。
奴らはマットサイエンティスト共により作られた存在だ。『強化人類計画』という馬鹿げたもののな」
 強化人類計画……それは進化を止めてしまった人類に更なる進化を促すという計画だった。
 その計画で生まれた一つの案、それは人間の身体にポケモンの細胞を移植するというものであった。
「こんな馬鹿な計画で生まれたのが、僕達のような不完全な存在なのだよ。
だがら、僕達は決めた、この世界を一度破壊し、世界を、全てを無に戻し、過ちのない道へ歩みなおすことを」
「そんなこと。あんたにできるとでも言うのかよ!」
「無謀だろうな。正直できるとは思えない。だが、出来るだけのことはやってみたくなる。
僕達もきっとそんな気持ちで生まれたと思いたいからさ……だから君には同士となってもらいたい。僕達と同じく望まれずに生まれた物として」
「…………」
 帽子をさらに深く被る。
「確かに許せないよ、でもさ……母さんも、博士も死んでしまったんだ。許すしかないじゃないか」
「サトシ……」

 その時だった、停止していた街が動き出していた。
「なに、どういうことだ」
「待たせたな、シゲル君」
「カツラ博士!」
 カツラが気絶していたナツメを抱え、部屋に飛び込む。
「ナツメ君を、受け取れ」
 カツラは、サトシに向かいナツメを放る。
「どうしたって言うんだよ、無茶苦茶だ」
 シゲルはスザクを嘲笑う。
「悪いな、お前との話し合いは、ただの時間稼ぎだ……あとは頼みます、カツラ博士!」
 シゲルはリザードンを呼び出し、背中にサトシとナツメを乗せた。
Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.102 )
日時: 2014/10/19 12:13:35
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:iGt7RHAM

第90話 火山

 カツラはスザクに飛び掛かると縄で自分の身体とスザクの身体を繋ぎとめた。
 サトシ達はリザードンの背に乗る。
 リザードンは、天井を破壊した。
「シゲル! どういうことだよ」
「カツラ博士は奴と心中するつもりだ……自分達の手で生み出してしまった奴らと共に、この世界から消えようというんだ」
「そんな……」
「安心しろ、あの街にいる人達はみな保護した」
 サトシとシゲルに、カツラは語る。
「サトシ君、きみにはとても辛い思いをさせてしまった。
だが、彼らのことを憎まないでほしい。
悪いのは、こんな時代にしてしまった大人達。そう私たち年寄りなのだ。
だから、君たちのような若い世代が、これからの平和な時代を作ってほしいのじゃ……頼むぞ」
「カツラ博士、あなたの思い無駄にはしない……街がグレン火山に近づいているな。いくぞ、リザードン!」
「カツラさん! カツラさんっ!!」
 三人を乗せたリザードンは上昇し、沈み行くセキチクから距離をとった。



「グレン火山を活性化させた、この街もろとも、噴火に直撃させる」
「無茶をしますね」
「遅かれ早かれグレン島は噴火する予定じゃ……フジ、お前さんも来たか」
「サイコウェーブを浴びすぎたようじゃ、ワシもアイのところへ行くとするよ」
「そうですか……弟さんのこと、許したのですか?
あなたの娘さんを実験の道具にしたあの男を」
「さあの、それはあの世で考えるとするよ。ワシは眠い」
 サイコウェーブ波は微弱だが、まだ流れ続けていた。
「お前さんは眠くないのか?」
「はい、そういう風に作られてますから」
「そうじゃったな……」
 スザクは目を閉じる。
「でも、うれしかったですよ。最後に僕達をかばってくれて……嘘っぱちだとしてもね」
「嘘ではない」
「……知ってますよ」
 火山が、ゴウゴウと音をたて、地面が悲鳴をあげた。炎に包み込まれた世界で、スザクは人の温かさを信じた。
Re: ポケットモンスター 逆襲のロケット団 ( No.103 )
日時: 2014/10/19 12:14:34
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:OqnXBfg.

最終話 世界が変わる日

 グレン火山の噴火、それが戦いの終わりを告げる鐘となった。
「終わったな……」
「違うさ、シゲル。これから始まるんだよ」
「そうだな……そうだよな」
「ん……んん」
「ン……! ナツメ、目が覚めたか?」
「ええ、あなた達のこと意識の奥でずっと見てたわ」
「そうだ……これ」
 シゲルはポケットから薬を取り出した。
「タケシさんから預かってたんです」
「私の戦いも、まだこれからって感じか……でも前よりは辛くない」
 そう言ってサトシの顔を見た。
「俺と、ピカチュウもだろ、薬飲まないといけないのは」
「……もう、お前に隠し事はできないな」
 シゲルはサトシとピカチュウの分の薬を差し出す。
「確かに、耐え切れないだろうな。
こんな病気……でもさ、自分だけじゃないってだけで少しだけ楽になるんだよ。誰かと一緒ってだけでさ」
 沈む、セキチクを見てサトシは思いを馳せた。
(……そうだろ、スザク)


「この戦いで、人々は、いや、人間だけじゃなくポケモン達も、同じ悲しみや憎しみを知ってしまったはずだ。
 だからこそ、手を取り合っていける。
 一人のほんの少しの意識が世界を変えていく……なぜだか、俺にはそう思えるんだ」



 そして、争いから数ヶ月たった。
 人間とポケモンは手をとりあい、日常を取り戻した。


セキエイ ポケモンリーグ会場
 会場には大勢の活気が集っていた。
「カメックス、戦闘不能」
 リザードンの雷パンチが急所に命中、それが決めてとなる。
『おっとー、これでサトシ選手とシゲル選手、互いに五体のポケモンが戦闘不能となったぞ』
「やるな、シゲル」
「このまま、勝たせてもらうよ。僕が世界で一番強いってことを見せつけてやる」
 サトシは深呼吸し、ポケットのボールに手を伸ばした。
(あれから、世界はかわった……そして俺達も!)
 サトシはボールをバトルフィールドに投げる。
「頼むぜ、ライチュウ」
 ライチュウは場に出ると、サトシに振り向き頷く。
「リザードン、ブラストバーン!」
「ライチュウ、ボルテッカー!」
 ライチュウが攻撃をかわし、ボルテッカーを命中させた。
 会場が震える。
 サトシは生まれてはじめて味わう感動をライチュウ達と分かち合った。
Re: 混沌世界 ( No.104 )
日時: 2014/11/30 05:31:12
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:lVGzfUEg

第1話 金、銀、新世界へ……

『いかないで……』
 ぼんやりとした意識の中で、黒い少女の影が呟く。
 それは、次第に輪郭が崩れ無数に分裂する。
 色は赤と黒、分裂したそれらは球体をつくり、目を二つつくり、U字の口をつくり、ニヤニヤと笑う。
 そして揺れる、ゆらゆらと、無邪気に……


ピピピピピピピピカチッ……ン
 耳障りな目覚まし時計を止め、岬(みさき)ヒビキは目を覚ました。
「また同じ夢を見るようになっちまったな……」
 額のネットリとした汗を拭うと、顔と歯を洗い、冷蔵庫を開きペットボトルの水を飲んだ。
 そして呼吸がやっと安定する。
 少女の出てくる奇妙な夢……それはヒビキがまだ三歳のころ、熱を出していた時によく見ていた夢だった。
 それは、年をとるにつれ見なくなっていたが、なぜか最近、またその夢を見るようになってしまったのだ。
 ピンポーン
 インターホンのチャイムがなった。
「ヒビキー、もう起きてる?」
 その声の主は、ヒビキのお隣りさん、御琴(みこと)コトネだ。
 彼女は幼なじみであり、よく世話をやいてくれていた。
 ヒビキの両親は、海外に出張中なのでそれはかなり助かっていた。
 玄関のドアを開ける。
「おはようさん、今日はずいぶんと早いな」
「おはよっ……てか、なーに呑気なこと言ってんの。今日は私達の旅立ちの日でしょ」
 コトネは呆れていた。
「あ……そう言えば」
 カレンダーに目をやる。今日の日付には赤いペンで丸がかかれていた。
「わりい、ちょっと待ってて」
 悪夢に気をとられて忘れていた……そう、今日はヒビキ、コトネがポケモントレーナーとして旅立つ日だったのだ。
 勿論、昨夜に準備は万端だったので、ヒビキの仕度にはそう時間はかからなかった。
 二人は家を出て、彼らの住む町『ワカバタウン』にあるウツギ研究所へと向かう。
「ひょっとして、また例の夢を見たの?
一度、病院で検査を受けてみたら」
「平気だよ、またすぐに元に戻るって」
 確信はなかったが、ヒビキはそう信じたかった。
徒歩20分程でウツギ研究所へと到達する。
「なんだ? あいつ……」
ウツギ研究所の窓から中を覗く怪しい人物がいた。
Re: 混沌世界 ( No.105 )
日時: 2014/11/30 05:32:25
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:Q3zEguSw

第2話 人類が消滅する日

一方その頃、別の場所では違う物語が始まろうとしていた。

どこかにある怪しげな謎の地下室。
ポケモンリーグセキエイ関東大会準優勝者、シゲルはある男を探しにここへやってきていた。
シゲルはゴロツキ風の男に尋ねる。
「サトシという男を知っているか?」
「サトシぃ……そう言えばそんな名前のガキがポリスに連れられてここにきていたな」
思わず、ゴロツキの胸倉を掴む。
「なに、それは本当か!? いえ、サトシの居場所を!」
「兄ちゃん。まぁ落ち着けや。……確か地下の最下層に閉じ込められてるって話しだ。
へっ、今ごろネズミとよろしくやってんじゃないのか」
ゲスに笑うゴロツキを地面にほうり投げ、足を地下に急がせる。

地下 最下層
「ハァ…ハァ」
「久しぶりだな……シゲル」
「サトシ、どうして。こんな場所に」
変わり果ててしまったかつての友人。
関東リーグ優勝者…サトシ。
彼はろくに食事を取っていないのかやつれ、焦点のない目は虚空を見つめていた。
「ポケモンリーグ本部は、俺のサイキッカーとしての能力は危険過ぎると判断した」
「なん……だと……。
だがそんなことはどうでもいい。俺はお前が必要なんだ。無理にでもここから連れ出してやる」
シゲルはいつか見せたように微笑む。
「できんのか」
「俺達二人ならな」
サトシの目に光りが僅かに燈る。
「へっ……ならさ。久々にやってやるか……ポケモンバトルってやつおな」
懐に隠していた怪物球をとりだした。
「いこうぜ、ライチュウ。久々に暴れてやろう。ボルテッカーだ!」
ライチュウは反物質を放った。檻は鮮やかに粉々となる。
警報機が作動すると。黒服がぞろぞろとやってくる。
「うおおおおりゃー」
サトシの拳が黒服の一人の顎を砕いた。
「驚いた。まだ現役でやれるじゃないか」
「自分でもな。まさかこんな力が残っていたとは……いくぜ、シゲル。一点突破だ」
「ああ!」


一悶着あり、二人は人気のない場所へと身を潜める。
「ふぅ……なんとか切り抜けたな。ところでシゲル。なぜ、ああまでして俺を助けた?」
「驚くなよ……オーキド博士が生き返ったんだ」
「なにっ!」
サトシは肝を冷やす。
「博士は……人類を消滅させる気なんだ!」
Re: 混沌世界 ( No.106 )
日時: 2015/01/06 06:32:40
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:NTppS4VU

第3話 審判

イッシュ地方 ブラックハウス

「大統領、ご決断を」
「もうすでに我々に時間は残されておらん。やむをえないだろう……
ニホンシティ ジョウトで発生した魔獣、やつらを食い止める。そのためには少なからず犠牲が必要だ。全ての罪は私が背負う」




時と場所は戻りジョウト地方 ワカバタウン

バキンっと、刺さるような豪快な音が弾けた。
黒いフードの男は、懐に忍ばせていた金属バットで窓ガラスを破壊した。
イタチのように研究所内部へと進入する。
「おい、あんた! ちょっと待てよ」
ヒビキも慌てて後を追った。
だが、何かがおかしい。
さきほどのガラスが割れる音を聞いて騒ぎのひとつもない。
それどころかまるで時が停止してしまったかのように静かだった。
研究所へと入る。
「どうなっているんだ。まるで白黒のビデオテープを見ているようなこの感じ」
音もきこえない。
自分一人を残して世界は停止していた。
「!」
突如、停止していたカーテンが風に吹かれたようにくねりをはじめる。
黒フードはそこにいた。
「久しぶりだな」
奴は、ヒビキの顔を見ると苦笑しフードを外した。
「イツキ姉……もしかしてイツキ姉さんなのか!」
「ニ年振りってところか」
イツキは蝶を模った仮面のズレを直しつつ答えた。
「いったい今まで何をしていたんだよ。チャンピオンを目指す旅に出てから連絡もないしよ。
母さん達は……大丈夫だって心配してなかったが。俺はめちゃくちゃ心配してたんだぞ!」
「くくく、そうかい。姉弟感動の再開に浸っていたいが、今は時間がなくてね。
とりあえずこいつを受け取りな」
イツキがポイッと投げたベルトをキャッチする。
「モンスターボールベルト、この草や炎の印しはウツギ御三家の証」
中に入っているのはおそらく有名な彼らだ。
「そいつはお前の手助けをしてくれるはずだ。命が惜し気れば大切にするんだな」
イツキの身体はモヤのように消えかかっていた。
「待てよ、まだ聞きたいことや話したいことだってたくさんある!」
「そう、焦るな。今は黙して審判を待て。またすぐ会うことになるだろうがな……」
言い終えるとイツキは完全に消えうせた。
「審判?」
停止していた時が動きはじめた。
激しい爆風が世界を柔らかく包んだ。
Re: 混沌世界 ( No.107 )
日時: 2015/01/06 06:34:11
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:3J5aj/8o

第4話 月と太陽

「こ……ここは」
薄暗い路地裏にぶっ倒れていた。
ゴミ捨て場のような腐ったナマゴミの匂いが吐き気を誘う。
「隣の死体……まさかっイツキ姉! いや違う。確かに似ているがこいつは男だ」
焼けたズボンを見て察した。
あの爆風に吹き飛ばされた後、正直生きているなんて思えなかった。
「コトネの姿もないか……まさかな」
吹き飛ばされたのか、もしくは運ばされたのか。
現在地を知るため、ポケギアをいじる。
「どうみてもここはワカバじゃない……おいまってくれよ!さっきのでイカレちまったか?!」
そのとおりだった。
「くくく、目が覚めたようだな」
曲がり角からイツキが姿を現す。
「いったい何が起きたんだ。イツキ姉はなにか知っているんだろう!」
「騒ぐな。……世界は終焉をむかえた」
「またイツキ姉の病気か? こんなときに冗談はよしてくれよ」
イツキの表情は仮面越しにも冗談を言っているようではない。それはヒビキもわかっていた。
「信じるも信じないのもお前の勝手だがな」
「わかったよ。非常だから半分は信じる。
ここはどこなんだ。ワカバタウンでこんな場所見たことないぞ」
「くくく、ここはワカバだよ。まあ少し前の世界とは勝手が違うかもしれないがな」
「前の世界?」
「そうさ。ここはさきほどまで私たちがいた世界とは別の世界。所々前世界の面影がある。平行世界ってやつかもしれないな。
私たちがいた世界は滅んだ、人間の手によってね……だが、滅んでゆく世界の中、誰かが、もしくは謎の力が働いたのか知らないが私たちはこちらの世界に飛ばされたようだな」
「なんのために?」
イツキはお手上げポーズをとる。
「さあな。私のような凡人にはわからないよ……
この場所について知りたがっていたな、まあ実際に自分の目で確かめてみな。その方が実感があるだろうしさ」
イツキはそう言うとその場を後にした。
「変人の間違いだろ……自分の目で確かめてみろか」
路地裏を抜ける。思ったより身体は軽かった。
その先にあるのはアンダーな世界観だった
「荒れてるな、スラム街ってやつか? よく知らないけど」
ザッ ザザザとポケギアにノイズが走る。
「直ったか?……サイレントヒルズ?!」
ポケギアマップのワカバタウンが書き換えられていた。
Re: 混沌世界 ( No.108 )
日時: 2015/01/06 06:35:20
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:t8fTXYMk

第5話 謎のポケモン

あてもなく、ぶらぶらと歩く。
「返してよ、僕達のボード。教会のみんなでお金を貯めてやっと買ったんだ」
幼女の悲痛な叫びに、ヒビキは足を止めた。
不良風グループが幼児グループからスノーボードを横領していた。
「ハッ こいつはライティングバトル用の新型ボードだろう。お前らみたいな孤児のガキにはもったいない」
リーダーの男は赤い髪に金のネックレスとみるからにチャラチャラしていた。年はヒビキと同じくらいか。
「この新型ボードはダイスケさんにこそ相応しい。ちびちゃん達はスーパーのショッピングカートで満足してなさいってこった」
取り巻きが調子づく。
あまり係わり合いになりたくない連中だった。
子供達には悪いが素通りするつもりだった。
「ゴールド兄ちゃん!」
ちびっこの一人がヒビキを見て言った。
「ゲ」
他の連中もヒビキに注目する。
「もうリタイアか?ゴールド。あれ程チャンピオンになると豪語して旅立ってたのによ」
「ゴールド兄ちゃん。助けて」
「よせ。人違いだ」
子供達は足をつかむ。
しかたなく不良に敵対する。
「おまいら。プライドってもんがないのかよ。ちびっこからモノを強奪するなんて」
「プライドだと……」
取り巻きともは笑う。ダイスケだけは笑わない。
「そんなもん。とうの昔に捨てたさ。こんな腐った世界で生きてくためさ。なんでもやってやるぜ。
ゴールド、お前もトレーナーになったんだろ。バトルしろ。いつもみたいに逃げるな」
「ダイスケさん。みなしごのろくでなしゴールドにそんな度胸はないっすよ」
その取り巻きの目つきが気にさわった。
「大人しくしてたらいい気になりやがって。
いいぜ。バトルしてやるよ」
子供達が心配する。
「いいの兄ちゃん?。あいつらなんか相手しちゃ駄目だっていつも言ってたのに」
「こういう奴らは一度ぎゃふんと言わせるべきなんだよ」
親指を立て白い歯をみせる。
「ダイスケさん。なんか今日のゴールド、変ですよ」
「このさい、どうでもいい。あいつとバトるなんて貴重だからな」
場所を空き地に変える。
「いけ、ヨロイドリ」
ダイスケが出したのはエアームドに似たモンスターだった。
Re: 混沌世界 ( No.109 )
日時: 2015/01/06 06:36:40
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:kagBcP/o

第6話 バーニングファイター

「こんなポケモン。見るのはじめてだ」
ヨロイドリと言われたポケモン。確かに見た目こそエアームドとそっくりだ。
だが、身体の縁から放つオーラは岩タイプ特有の物を感じる。
「おいおい、ヨロイドリはジョウトじゃ知らない奴がいないってくらいメジャーなポケモンだぜ。惚けるのも冗談にしてくれ」
「ヨロイドリは鋼氷岩飛行の四タイプを持つ珍しいレアポケだ」
取り巻きたちは、ダイスケのヨロイドリの登場にはしゃぎついイロイロと口走る。
「エアームド感覚で相手すると痛い目みるか。といってもエアームドとやり合ったことはないが」
エアームドどころか、ヒビキは今まで練習バトルしかしたことはない。
成り行きとはいえ後悔してきた。
「有利に戦えそうなポケモンは持ってないな。序盤から鋼はやめてほしいぜ」
仕方なくイツキから受け取っていたウツギ御三家のボールをまさぐる。
「ぶっつけ本番だが。仕方ない。ヒノアラシ、でてきな」
大きく振りかぶりボールを投げた。閃光の中からポケモンが姿を現す。
「ほう、ホノオグマが相手か。タイプ相性でどうにかできるかな?」
「誰だよ……このポケモン」
ホノオグマは振り返る。
『おいら、ホノオグマ。よろしく頼むぞマスター』
「お、おうよ。……ポケモンが喋ってるんですけど」
『おいら達と会話できる人間はあまり多くない。変だと思っても黙っていたほうが楽だぞ』
「そうしとくよ。お医者に連れてかれそうだから」
戦いの火蓋ぎ切っておちる。
「ヨロイドリ、切り刻め」
エアスラッシュがニ発、三発と打ち込まれる。
しかし、それもホノオグマの巧みなステップでかわした。
「いい動きだ!」
『まだまだー。見ててくださいよ』
地面を蹴り飛ばし跳ねた。
ヨロイドリはカウンターの態勢に入るが時すでに遅かった。
ホノオグマは必殺パンチを顔面に叩きこんでいた。
「そんな馬鹿な、ダイスケさんのヨロイドリが敗れるなんて」
「すごいじゃないかホノオグマ。初バトルで快勝だ」
ダイスケは俯く。
「少しはやるようだな。今日のとこは勘弁してやるよ」
もうそれ以上言わずダイスケは去った。
「ありがとう、ゴールド兄ちゃん」
子供達は礼を口々にする。
元気なパワーに圧倒される。
結局、自分の正体を名乗ることはなかった。
Re: 混沌世界 ( No.110 )
日時: 2015/02/15 03:16:38
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:l8vZkQ7U

第七話 胸騒ぎ

子供たちからダッッシュボードをもらってしまった。
このボードに乗りながらバトルするのがこの地域の流行り。
それはどうでもいいが、なんでもこのボードはヒビキによく似た男ゴールドへと渡されるものっだったらしい。
ヒビキは自分が彼ではないと何度も訴えたがそれは信じてもらえなかった。
そればかりか彼が暮らしていたという教会で一晩お世話になる。
「ここがゴールドってやつの自室か」
部屋の明かりをつけると殺風景が目の前にあった。
とりあえずベッドに腰をかける。すると妙な安心感と懐かしさがこみ上げた。
近くに備えてある机に倒れていた写真立てがきになった。
他人のものを勝手にさわるのも少し悪い気がしたが気がつけばそれをてにとっていた。
「これは!?」
写真には二人の少年が笑いながらうつっていた。
そのうちの一人がヒビキにそっくりだった。
悪寒が走る。カーテンが揺れた。いつのまにかあいていた窓から夜風が差し込む。
窓ふちに手をやり街のようすを一望する。
闇の中に建物から発せられる光が怪しく揺れていた。
まるで外国にでもきてしまったかのような不安と、この先に広がる世界はどうなっているのかというワクワク感が胸をかける。
視線をなぞらせていると街の片隅でひっそりと薄暗い桃色の影がゆれた。
胸がズキン、と痛む。
「コトネは、あいつは無事なのか」
ただでくたばるような奴でないことは百も承知だったがそれでもまだ10代になったばかりの少女だ。
再び桃色の影が揺れる。胸騒ぎがする。
体は勝手に動いた。
教会をこっそり抜ける。ボードは置いていこうと思ったがやめた。
折りたたみのボードはガチャガチャと変形する。闇の風がビューっつと吹いた。
それを追い風としヒビキは夜の街中に溶け込んだ。
Re: 混沌世界 ( No.111 )
日時: 2015/02/16 03:30:23
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:qTuEiLFQ

第八話 夜の廃品回収

狂ったように街をかけた。ただがむしゃらにあてもなく。
そして冷静になった。
コトネはいない。むしろいないほうがいい。
こんな夜更けに出歩いてるわけがない。きっとどこか宿をみつけてもう寝ている時間だろう。
自分が愚かだった。そう思い込むことにした。
別に彼女のことが嫌いになったわけじゃない。今はそれどころじゃない。
「こんな遅くになにをしている」
からみつくような声の男がバイクで近寄る。
やたらガタイのいい男でバイクのデカイ音とあわさり嫌な予感しかしない。
でも、よくその男の姿をみれば奴はポリス風の格好をしていた。
見かけは多少くたびれていたが。今はワラにもすがりたい気分だ。
「友人が行方不明なんです」
「そうか」
奴のバイクのアクセルが虎のように唸りをあげた。
急な爆音にひるむ。
「俺はイザワの私設警察だ。キサマを公務執行妨害で逮捕する」
「そんな、メチャクチャだ! 俺なにしたっていうんだよ」
「理由か。そんなものこの街にはひつようねえ。俺様の気もちがすぐれないんだ、ただそれだけだ」
「冗談じゃない」
視線がボードに向いた。そして奴は悪魔のように微笑する。
「いいボードだな」
バイクからモンスターボールがミサイルのように射出されオニドリルが現れる。
「腹に穴をあけてやれ」
ドリルを高速回転させ飛来するが、ボードをうまく滑らせかわしてやった。
「このボード、思ったよりよく馴染む」
だがその直後デカイ岩にあたりボートに傷をつけた。油断は禁物だ。
その後も何発かドリルくちばしを撃ち込まれた。全て回避したが。何度か危うい場面もあった。
「レディアン、いけ!」
ヒビキもポケモンを出した。
「マッパをおみまいしてやれ」
オニドリルのあごに直撃した。あいさつ代わりの一発としてはいい感触だ。
お返しにとドリルライナーを打たれたが、レディアンはなんなく回避。
だが恐ろしいことに外したドリルはコンクリートを粉々に砕いてしまっていた。
「そろそろクライマックス」
「まずいっ」
あたりを見回す。いつのまにか路地裏の行き止まりに誘導されていた。
「これでチェックメイト」
奴は勝ち誇った瞬間、ヒビキの視界からゆっくりと沈んでいった。
Re: 混沌世界 ( No.112 )
日時: 2015/02/16 03:31:03
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:qTuEiLFQ

第九話 ピカチュウ駆逐作戦

何が起こったのかわからなかった。目も前には地面が崩れ落ちぽっかりと穴が開いていた。
ただ呆然と穴をみつめていると人の気配を感じた。
「あぶないところでしたね」
オカッパ緑髪の少年が物陰から姿を現した。背中にはいまどき見かけない虫取り網とかご。
「ボクはツクシ。わかると思うけど大の虫好きさ」
ヒビキも名乗る。そしてこの穴はピカチュウが作り上げたものだということを教えてもらった。
「開発により住処をうしなったピカチュウは、新たな住処を求めここへやってきた。
 だが見ての通りこんな荒れ果てた街にピカチュウが暮らせるような自然はない。
 普通のポケモンならここで滅ぶか、この場をさるか・・・だがピカチュウはちがった。
 奴はこの環境に適応した。だが適応しただけではピカチュウは飽き足らない。
 奴らはここサイレントヒルズから人間たちを追い出し自分たちのものにしようとしてるんだ!」
一気にしゃべりおえる。
「は、はぁ。なんだかやばそうだな」
「その様子だと信じてないな? 奴らは害獣だ。みくびらないほうがいい」
ツクシは目をギンギンに開き血走らせていた。
「害獣だなんて・・・ピカチュウみたいな可愛いポケモンがそんなことすると思えないけど」
その後もツクシにピカチュウの危険性についての話を聞かされた。
ウトウトしていたらもうすかっり朝だ。
「ツクシさん、源さんの家から依頼きてますよ。ピカチュウ駆除の」
「すぐにしたくするよ。
 そうだ丁度いい機会、君も一緒にくるといい。嫌とは言わないよな」

現場に着くとやたら重苦しい雰囲気で駆逐作戦が行われた。
「君がしっているのは自然に暮らしているピカチュウだ。
 都会のピカチュウは一味も二味もちがうぞ。甘く見るな」
「ぎぃぃぃああああ」
「いってぇ。指が、指をもってかれた」
・・・なんてことはなく普通に作業は終了しました。
Re: 混沌世界 ( No.113 )
日時: 2015/02/16 03:32:47
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:qTuEiLFQ

第十話 ライダーズフォーエヴァー 前篇

源ダイスケ サイレントヒルズに住む少年。
彼の家庭は荒んでいた。
両親を失いながらも教会で愛を受け育ったゴールド。
両親がいて愛されない自分、両親がいないのに愛されるゴールド。
その対比がたまらなくもどかしかった。

街から少し外れた人気のない夜の荒野をバイクにまたがりかける。
彼は今日ヒビキに敗れたことでひどく不愉快な気分になっていた。
だが、心の奥深くでどこか満たされている自分がいるのも確かだった。
「誰だ。さっきから俺の後をつけているのは」
バイクを停止させ後ろを振り返る。いつのまにか誰かがダイスケの後を追っていた。
「よくワシの気配に気づきおったな」
ホームレス風の老人がダイスケの前方、バイクの前タイヤのあるほうにいつのまにかいた。
「ジジイ、いつのまに」
老人は仙人のようにゴボウのような植物を杖にしていた。
「小僧、力が欲しいか」
「いきなりなにをいいだす」
「貴様はいい目をしている。黒くゆがんだ憎しみにあふれたな。
 だからこそ協力したい。お前にこの世界を破滅させるほどの力をやる」
ダイスケは苦笑し真顔に戻る。
「とんでもないことをマジな顔で言われても返答に困るぜ爺さんよ。
 確かに俺は力が欲しい、だがそれは世界を破滅させたいだなんてスケールのでかいもんじゃねえ
 それにさ」
懐からモンスターボールをナイフのようにむき出す。
「誰かの手を借りるってこと、俺が一番嫌っていることなんだよ
Re: 混沌世界 ( No.114 )
日時: 2015/02/16 03:33:55
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:qTuEiLFQ

第十一話 ライダーズフォーエヴァー 後篇

射出したボールはカーブを描き閃光を発した。
「ハッサム、このジジイの腹をぶん殴れ。きっとわるいもんを食ったにちがいねえ」
ハッサムは右腕のデカイ鋏にエネルギーを集中させる。
「それが貴様の答えか、ならば行け! ニューラ、メタルクロー!」
老人はボールを使わず闇のなかからポケモンを出現させる。
お高いの鋼のツメがぶつかりあった。
力は互角、いやわずかだが老人が上回っている。
「チッやるな、なら小細工なしの連続攻撃だ」
バレットパンチを撃ち込む。ニューラは地面にこらがるガードレールを盾にし、パンチの雨が止むと
それをハッサムの頭にぶん投げた。
ハッサムはひるむそのすきに吹雪を放ちハッサムのからだを氷つかせた。
「ハッサム!」
凍結したハッサムは落下し石ころのように転がる。
「弱者は己の実力を知ることすらできない」
老人はダイスケの背中に回り込み、なにかを大きくふりかざした。
「うっ・・・て、てめえ」
腹が熱くなった。ナイフがダイスケの体に突き刺されていた。
「さあ、きてもらうとしよう」
老人がトランシバーを使うと、黒い服の男たちがダイスケを取り囲んだ。
Re: 混沌世界 ( No.115 )
日時: 2015/03/14 03:05:43
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:.i0OD3HY

第十ニ話 リトライ

「ここはどこだ……」
ヒビキは闇の中にいた。
周りの空間では紫いろの溶けたアイスクリームのようなものがグニャグニャ
と動いている。
「どうやらこの世界も空間が歪みはじめているな」
男がいた。奴の髪の毛は赤く逆立ち、さらに奇妙なマントを羽織っている。
後ろには禍々しい龍が二匹いた。
「シント遺跡で捕獲したディアルガ、パルキア。シンオウ地方で時と空間を
 つかさどるといわれているこの二体がいれば次元を支配できると思って
 いたがまだ無理のようだな」
(あの男、一人で何をブツブツ言っているんだ?)
「まあ、いいか。何度でもやり直すことはできる。時間はたっぷりあるんだ」
奴が奇妙な笑みをうかべると、空間が動きを速めヒビキの意識はとろけ落ちた。






「ハッ、なんだ今の……夢か?」
病院のベッドの上でヒビキは目を覚ました。
「目は覚めた?」
懐かしい声が聴こえた。
「コトネ!? ふぅ、よかったお前生きてたんだな」
「それはこっちのセリフだよ。ポケモン泥棒の攻撃をまともにくらって
 気絶して。二時間も目が覚めないんだもん。死んじゃったかと本気で思ったよ」
「……ン、ポケモン泥棒? どういうことだ」
コトネが何が起こったか語った。
二人はウツギ博士からポケモンをもらいキキョウシティ付近まですでにたどり着いていた。
二人がポケモンを貰い旅だったすぐ後、研究所で謎の少年がポケモンを盗む事件が発生した。
二人と泥棒少年は31番道路で鉢合わせる。
ヒビキは少年と闘うが、少年の操るヒノアラシの火炎攻撃をくらい気絶してしまった。
「そして気絶したお前をここまで運んだのが俺さ」
青髪の爽やかな青年が病室に入った。
Re: 混沌世界 ( No.116 )
日時: 2015/03/14 03:06:25
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:.i0OD3HY

第十三話 隼

「お、おまえは」
バイクを乗り回しヒビキをオニドリルで襲った男に似ていた。
ガタイはあの男に比べ多少華奢ではあるが顔つきや目つきがそっくりだ。
「俺はハヤト、キキョウジムで修行している見習いトレーナーだ。
 どうした。浮かない顔して」
「いや、なんでもないよ」
(今までの出来事・・・あれは全て夢だったのか?)
「でも運がよかったな。かすり傷だけですんで
 正義を振りかざすのはいいが、もうちょっと実力をわきまえろよ」
「ああ、肝に銘じておくよ」
そういってハヤトは病室を後にした。

「よしっ、ヒビキの意識も戻ったことだし、さっそくこの町のジムへいきましょ」
「ジムか・・・ああそうだな」
ヒビキは正直混乱していた。
この少ない時間いろいろあった。でも生きている。
自分や、コトネは・・・これ以上望むものはない。
澱んだ街並・・黒い人々の悪意。
そんなものはもうこりごりだった。
自分にはこの青い空の下があっている。
病院をでると、久しぶりに浴びた気がする日差しが心をやさしくした。
Re: 混沌世界 ( No.117 )
日時: 2015/03/14 03:07:07
名前: アサミ◆l6XpcJnpWOg ID:.i0OD3HY

第十四話 ファイッ!

ヒビキ、コトネはキキョウシティ中心にあるジムへとやってきていた。
「ようこそ、キキョウジムへ。ワシがリーダーのコウセイだ。
 君たちが挑戦者かい? 悪いが一人ずつしか相手はできないんだ
 どちらが先に闘うか決めておくれ」
ボウズ姿の威厳のある男がやってきた。
「はい、そうです。
 順番はゆずるわ。ヒビキ、あなたからでいいわよ」
「なら遠慮なくいかせてもらうか」
戦闘フィールドに立つ両者。
「おっ、さっきのやつらか頑張れよ。父さんはでごわいぜ」
ジムにはハヤトもいた。
「そうか、君がヒビキ君か。うむ、言い目をしておるな」
コウセイはヒビキの眼を見据えてうなずく。
「ハヤト、フィールドに上がれ」
「どういうことだ、父さん?」
「お前にも来るべき時が来たようじゃ、この勝負にお前が勝った時、
 ワシはこのジムを引退する!」
「ふっ、そうか。なら負けられないな」
コウセイの代わりにハヤトが向かい側に立つ。
「試合開始!」
審判が旗を上げると闘いの幕があがった。
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