脱走してきた
日時: 2015/02/20 19:09:59
名前: や◆6EocqOu9QZ6 ID:jhPYOZM2

閲覧ありがとうございます

最近、三値を知ったばかりの初心者です。ポケモンって奥が深いですね。
更新は遅いですがちょっとした暇潰しに書いていこうと思います。


世界観がポケダンとトレーナーのでる本編でごちゃまぜになっています。
苦手な方はお戻りくださいね。
メンテ
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Re: 脱走してきた ( No.1 )
日時: 2015/02/20 19:40:21
名前: や◆6EocqOu9QZ6 ID:jhPYOZM2

1 奇跡の小犬

 暗闇がパキパキッと音をたてて割れると、目に淡い光がさしこんできた。
 頭上に青い平面が広がっていた。そこにだれかが白のスプレーで落書きしたかのように、モクモクとした白いものが浮かんでいる。
 視線を下に落とせば、滑らかに交わり合った美しい線が見えた。その線の下をかいくぐって、太い道がずっと先のほうまで伸びている。その先にぼんやりと柱のようなものが何本も見えた。
 その光景をジッと眺めていると、ふと光がさえぎられた。目の前に大きな影がそそり立っている。それは慣れた手つきで、こちらを囲む防壁――卵の殻を払うと、軽々と抱きかかえてきた。


 生まれたてのその子犬は、いままで見てきた子犬とはまったくちがった。
 風格とでもいうべきだろうか。目はなにかを悟ったように鋭く、オレンジ色の光を宿している。子犬といっても侮れず、鎖つきの首輪をかけても、それを引きちぎってかみついてきそうな闘志があった。
 子犬のトレーナーは悟った。こいつはいままで厳選した中でも、最高の個体だと。
 そして、すっかり顔馴染みとなったジャッジに子犬を見てもらうと、それは確信に変わった。


 子犬は雄のガーディ。特防がUで、それ以外はすべてVの5Vであった。



 ガーディは昔から好きなポケモンの一匹です。進化後のウインディもかっこいい。
 トレーナーのいる世界はイッシュ地方が舞台です。XYは未購入、最後にプレイしたのがBW2で印象が残っています。
メンテ
Re: 脱走してきた ( No.2 )
日時: 2015/02/20 23:31:48
名前: や◆6EocqOu9QZ6 ID:jhPYOZM2

2 才能は圧倒的で

「ウインディ、フレアドライブ!」

 その語尾が消えた瞬間、バトルフィールドにくりだされた猛獣の足元から、炎が勢いよく噴きだした。
 炎は魂が宿ったかのように生き生きと動いた。猛獣が雄叫びを上げ、炎を身体にまとっていく。
 そして、その熱の塊は相手の腹のあたりに激突した。

「……ハッサム、戦闘不能! ウインディの勝利!」

 観客席から歓声がわきあがった。審判の青色の旗が高々と振られている。会場の電光掲示板に、ハッサムがフレアドライブをくらう様子がリプレイされた。
 フィールドに吹き渡る風は、ウインディのたてがみをなびかせた。
 その精悍な姿は見た者の心を魅了する。ポケモン図鑑にある通り、まさに伝説だった。


 丁寧に努力値を振られ、遺伝技までしっかりと組まれた5Vのガーディは、たったの一晩でウインディへと進化していた。
 その容姿と強さもあって、リーグでは圧倒的な人気を誇る。竜の舞いを何度も積んでパワーアップしたギャラドスを、インファイトで殴り倒したのは有名な話だった。

 炎の石を与えられてウインディに進化したころから、ウインディ自身は身の回りのことがわかるようになった。経済や政治などの人が生みだした世界は知りえないが、頭上に広がるこの青い平面が空で、空に浮かぶ綿毛のようなものが雲だということは知っている。自分の生まれた場所がスカイアローブリッジというイッシュでも最大の規模を誇る橋で、その先に見えていたぼんやりとした柱が、大都会ヒウンシティの高層ビルであることも承知済みだった。




 
 実際にギャラドス相手にウインディを繰り出そうとは思いませんが。インファイトで倒す光景がかっこよさそうです。
メンテ
Re: 脱走してきた ( No.3 )
日時: 2015/02/22 11:42:41
名前: や◆6EocqOu9QZ6 ID:jhPYOZM2

3 綻び

「くそが」

 パソコンを前に、主人はそうつぶやいた。彼は手慣れた動作で孵化させたばかりのポケモンを逃がしていく。
 逃がすのは狙った個体値に満たない、いわゆる『雑魚』とみなされる個体だった。主人のタマゴ孵化にいつもつきそうウルガモスは、その様子を何度も見てきている。数多くの強豪がいるリーグの中でも、この主人は厳選する派のトレーナーだ。

(どうするかはトレーナーの勝手だが、なんだかいつも胸糞が悪くなる)

 ウルガモスは処分されていくポケモンを目で追った。タマゴ孵化を繰り返すことで、あたりの個体がいつかでるという。
 どうのようにして理想の個体を得るかは、トレーナーそれぞれのやり方があったが、こうして生まれたてのレベル1の個体が捨てられていく光景を見ると、いつも胸がスッと冷える。しかも、厳選の果てにでた理想個体は、それまでに多くのポケモンが逃がされたということを知らずに育っていく。

(一回だれかにこのことを教えてやったら、どうなるだろうか)

 ウルガモスは待合室の中を見渡した。『だれか』といっても、人ではない。
 主人に気づかれぬよう、ウルガモスは机に丁寧に並べられた3つのモンスターボールに近づいた。どれも上半分が赤く、トレーナー以外の人間から見たらすべて同じに見えるだろう。
 しかし、ポケモンであるウルガモスにはどれにどのポケモンが入っているかわかった。ウルガモスは目を閉じ、適当に選んだボールにそっとささやいた。
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