ポケモン・ジョーカーズ・ゲームリンク
日時: 2017/01/11 19:50:12
名前: トロ ID:iMIkMZeM

今回小説板で活動させていただくトロです。

軽い気持ちで小説書いてみようと思ったので、
よろしくお願いします。


サン 今回の物語の主人公です。

ジョーカー 願いの儀式で呼び出されたジラーチ
他のジラーチよりも性格がきつい

ピカチュウ サンの相棒となるポケモン


あらすじ
なんでも願いを叶えてくれると言われるジョーカーの儀式。
ポケモンバトルに勝てないサンはその噂を聞き、
儀式を実行することにしたが、その儀式を結果大変なことに…。





メンテ
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Re: ポケモン・ジョーカーズゲームリンク ( No.1 )
日時: 2017/01/11 19:50:53
名前: トロ ID:iMIkMZeM


「やった〜!今日も俺の勝ちだぜ」

ポケットモンスター・サンで友達のヤスシに今日も負け、これで勝敗は
20戦0勝20敗となった。
ポケモンのバトルの3値やパーティ構成のやり方を知らない僕にとって
対人戦で1勝を勝ち取ることは容易ではなかった。

「サンよぉ。お前相変わらず弱いな。弱すぎて話にならないぜ」
「・・・」

何か言い返してやりたいところだったが、事実負け越しの身分では
言い返す言葉が思い浮かばなかった。

どのプレイヤーとやっても勝てない。
どうしても勝ちたい。
だけど勝ち方が分からないし、自分はポケモンのセンスが無いのだと
自分に言い聞かせるしかその時の僕にはなかった。

もっと強くなって周りの奴らに自慢したい。
色々と罵声を浴びさせたい。
この時の僕はドロドロの欲が胸のそこに眠っていた。

そして、この後起こる出来事が僕の人生を大きく変えることは
僕は予想だにしていなかった。


メンテ
Re: ポケモン・ジョーカーズゲームリンク ( No.2 )
日時: 2017/01/11 20:02:05
名前: トロ ID:iMIkMZeM


時は午後2時ごろで、僕は学校の休み時間におつまみ程度で持ってきた
あんぱんを食べていた。そんな中クラスのヤスシとその友達がしていた
会話が僕の耳に入ってきた。

「知ってるかヤスシ。願いの儀式と言われる儀式の噂をよ」
「願いの儀式か。知ってるぜ。その儀式を最後までやり遂げたものは
どんな願いでも叶えてもらえるってやつだろ」
「そう。それだけどな。これは隣のクラスのやつの話なんだが
その儀式で失敗して消えたやつがいるって話みたいだぜ」
「マジかよ」

願いの儀式。そのワードを聞いて、僕はピンときた。
どんな願いでも叶えてもらえるってことは、
ポケモンバトルで弱い僕でもヤスシたちに勝つことができて
もしかしたらポケモンメンバーの中の英雄になれるかもしれない。
目先の欲求で頭がいっぱいで、その失敗した時の代償について
考慮するのを忘れていた。

「それでな願いの儀式のやり方なんだがな…」

そこからの会話の内容を注意深く、聞きそびれないように
自分の頭にインプットした。

「実行するなら今夜か・・・」

私利私欲のため、僕は学校が終わった後に儀式の準備に取り掛かることにした。












メンテ
Re: ポケモン・ジョーカーズゲームリンク ( No.3 )
日時: 2017/01/11 20:15:56
名前: トロ ID:iMIkMZeM


学校から帰宅した僕は颯爽と準備に取り掛かった。
儀式の準備に必要なものはなんの用途に使うかよく分からない。

ポケモンのゲーム機1台にヤスシたちの話の通りに書いた魔法陣だった。
召喚術か何かの類いなら、例えば悪魔の召喚ならトカゲの尻尾とか
カラスの血とかそんな薄気味悪いものも必要なものとしてカウント
されそうだが、この願いの儀式は生贄の物が軽いと詳細を詳しく知らない
僕は錯覚を起こし、願いを叶えた後のウハウハライフの妄想ばかり抱いてた。

「こらーいつまで2階にこもってるの?さっさと下に来てご飯食べなさい」
「はいはい。分かりましたよ。今行きますよ」

いやおうに僕は返事をして、下の階段まで降りてリビングに出た。

食事の時間が嫌に長く感じた。
それは食事の中に骨つき肉があって、ちょっと儀式の嫌な前触れを連想させ
食べるのを躊躇したのもあるが、それ以上に母の僕の汚点を吐く会話には
もう沢山だった。
ポケモンだけでなく、こういう食事の話に勉強の話とかされると
劣等感をさらに抱いてしまうことが食事の時は多かった。

だが今日でそれも最後だ。
今日願いの儀式を成功させて、人生の勝ち組コースへ一直線だ。
そう、明日から生まれ変わった自分を見て母も
今まで口にしてきたことを懺悔する日も近いと頭の中で連想していた。

「母さん、僕ちょっと学校に忘れ物とってくるよ」
「あらそう。ならさっさと行ってきなさい」

デマカセな嘘をついて、僕は荷物を自転車のカゴに入れて
家を飛び出していった。











メンテ
Re: ポケモン・ジョーカーズゲームリンク ( No.4 )
日時: 2017/01/11 20:37:50
名前: トロ ID:iMIkMZeM



自転車で通る道の過程では誰とも出くわさなかったことが少し不気味に思えたが
ここまできたら引き返せないという衝動で学校の裏山のところまで来ていた。

「じゃあ準備に取り掛かるとしますか」

そう言い魔法陣を地面にセットし、自分の愛用のDSを魔法陣の隣に置き
紙にメモしてきた呪文となる言葉を唱え始めた。

「我、ジョーカーを崇めしもの。今こそその姿を現したまえ」

その瞬間、魔法陣から放たれた閃光がサンを包み込むようにして
輝きを放った。

「・・・・・・・・・・・・・」

気がつくと目の前にはポケモンのジラーチと呼ばれる伝説のポケモンが
姿を露わにしていた。

「誰だ。この俺を呼び出す愚か者はどこのどいつだ?」

世間一般でイメージされるジラーチよりもやけに態度がデカイジラーチだった。
願いの儀式では呼び出されたものに願い事を言えば叶えてくれるようだが
それにしては言葉使いが荒々しすぎる。
ジラーチといえば

「僕が願いを叶えてあげるよー。さぁ言ってごらん」

みたいなイメージだから、そのギャップのせいで、
少しの間、言葉が出ずにいた。

「そこの兄ちゃんか。あのな数百年の眠りについているところを
起こされたんだからな。さっさと要件を吐くといい」

「そ、そうか。なら僕は最強のポケモンの実力が欲しいんだ。
あとおまけに勉強や運動神経やモテ運とかもできれば欲しいかな。
いいかなぁ?」

「バカかお前は!そんなにたくさん叶えられるわけないだろ。
せめてポケモンの実力だけなら叶えてやらんでもない」

「ほ、本当に!?」

当初の予定とは違っていたが、ポケモンの実力がつけば
僕がヒーローになり、みんなを見返すことができる。

「その願いを。じゃあ、叶えてくれよ」

「そうか、そんなに叶えて欲しいか。なら儀式にのっとりここで
ジョーカーズゲームを受けてもらおうか」

「え!?ジョーカーズゲームだって!?」














メンテ
Re: ポケモン・ジョーカーズゲームリンク ( No.5 )
日時: 2017/01/11 21:05:26
名前: トロ ID:iMIkMZeM


ジョーカーズゲーム。
その未知のワードを言われて戸惑いを隠せずにいた。

「ジョーカーズゲームって何だよそれ?」

「ジョーカーズゲームっていうのは俺たちの世界では
何か物事を駆け引きする際にジョーカーズゲームの中からランダムにゲームが
選択されて、そのゲームの勝敗で駆け引きを勝者の言い分の通りにしてしまうということさ」

「そうか。それで僕が負けた場合は何かあるの?」

「ほう、少しは分かるようだな。負けた場合はお前にこの世界でいう呪いをかけさせてもらうぜ」

「呪いだって!?まさかこの儀式で消えていった人たちはまさか!?」

「そういうことだ。みんな呪いにかかっちまったってわけだ」

冗談じゃない。今すぐこの儀式をやめないとと思ったが、
あいにく儀式を途中で取りやめる方法など知りもせず
このゲームに付き合わされることになった。

「そういえば自己紹介がまだだったな。俺はジラーチこと
この世界でのあだ名はジョーカーだ。まあ、短い付き合いになると思うが
よろしく頼むぜ」

夕暮れだった空模様が夜の漆黒の色に染まり阿吽を予感させた。

「じゃあ今回のゲームの説明だ。この画面を見ろ」

ジラーチが僕の準備してきたゲーム機を指差すと、勝手に電源がつき
画面にゲームの表示がされる。

「いいか。今回のゲームはシングルバトルで3vs3の勝負となる。
お前が俺の3体を倒せればお前の勝ちだ」

「それってただのシングルバトルじゃんか。今の僕じゃ勝てないよ」

「そうかそうか。ならおとなしく呪いを受けるか?」

「こんなのアリかよ…」

ジラーチに言われるがまま対戦をするが結果はジラーチの圧勝だった。
そしてこの勝利が確定した瞬間、逃げ出そうと試みたが
足が動かず、その場でただずんてた。

「クッソ…僕が一番になって誰よりも強くなってちやほやされたいだけなのに」

「人間ってやつは本当にくだらねえなぁ。そんなことのためなんぞに
この危険な儀式を実行するなんてな。なら呪いの時間だ。
お前はこの呪いを背負ったままこっちの世界に来てもらうぞ。ハハハハハ」

「うわーーーー!!!」

全身が紫色の霧につつまれ視界が真っ暗になった。

そして気がつくと見ず知らずの場に立っており、驚くべきことはもう一つあった。
それは自分の姿がポケモンになっていたということだ。

















メンテ
Re: ポケモン・ジョーカーズ・ゲームリンク ( No.6 )
日時: 2017/01/12 10:14:54
名前: トロ ID:iMIkMZeM


気がつくとそこは見ず知らずの世界で、人は誰もいない。
また視界は薄暗いが、先ほどまでの夜の暗さと比べると
少し視界が明確に見えた。

「おいおい、何でこんなことになってんだ!?」

気がつくと自分の背丈が低くなっており、体は水色で背中には
亀の甲羅があり、おまけに尻尾まで付いていた。

「どうやら気付いたみたいだな」

「お前は…」

意識が鮮明になると、さっきまで目の前にいたジラーチが
立っていた。背丈が同じくらいになったためか、先ほどよりもジラーチが
大きく見える。

「ここはセントパークと呼ばれる場所でいわばお前たちの世界の別次元に
存在すると言われるポケモンの世界となる場所だ。今のお前の姿は
ゼニガメそのものだ。これからはその姿で一生を送るんだな」

「冗談じゃない!なぜ僕がゼニガメのまま生きなければならないんだよ。
元の世界に戻せよ」

「ほう、戻りたいか。ならこの世界のジョーカーズゲームでこの俺を倒すことだな。
まあ、今のお前にはその資格がないから諦めるこったな」

「なに!?資格だと!?」

「お前はこの世界のジョーカーズゲームをするための物が足りていないってことだ。
後は自分で何とかするがいい。ではさらばだ」

「ちょっと待て…」

そう言い残してジラーチは姿を消していった。
セントパークと呼ばれる場所に連れてこられ、しかもゼニガメの姿に変えられた。
ゼニガメといえば水タイプのポケモンで進化したらカメール、カメックスに
進化するポケモンだ。進化したらどうなるのかという疑問がこんな状況だが
疑問に思った。だが今はそれどころではない。

これから先どうやって生きていけばいいのか。
何をすればジョーカーズゲームの資格を得られるのか。
全く分からない状況だ。

「あの…あなたはここで何をしているのですか?」

その声で振り返るとそこには
身長は僕、ゼニガメと同じぐらいで黄色のフサフサそうな毛並みに
尻尾がついているピカチュウの姿があった。

「何って、えっと…何もしてないんだけど」

「そうですか、では私は家に帰りますね」

「あ、ちょっと待って」

今夜住む場所に困ってた僕はその[家]というフレーズを聞いて
とっさに今夜寝る場所の確保するためピカチュウを呼び止めた。


「すみません、僕をその家に泊めさせて下さい!」

「え、ええ!?」

ピカチュウはその僕の言葉に驚き、しばらく立ち止まって、
口を開いた。


「あの…もしかしてナンパとかですか?」

「いや、違うんだけど…」

「私の寝てる間に何かする気ですか?」

「いや、100%それはない」

いくらピカチュウがメスとはいえポケモンのピカチュウに欲情するほど
僕も落ちぶれてはいない。というよりそんな趣味嗜好ではない。

しばらくの沈黙の中…ピカチュウはため息をして、納得のいった表情を見せた。

「何か訳ありのようですね。いいですよ。私の家にきても」

「おお、本当に!?ありがとう」

ピカチュウに礼を言うとピカチュウの影の後ろにつき
家へと向かっていった。


















メンテ
Re: ポケモン・ジョーカーズ・ゲームリンク ( No.7 )
日時: 2017/01/12 10:48:48
名前: トロ ID:iMIkMZeM


「着きましたよ。ここが私の家です」

ピカチュウについてきた先にあったのは、木造の小さな一軒家だった。

「意外と地味な場所に住んでいたんだね。よくこんなところで生活できたもんだなぁ」

「余計なお世話です。さぁ、中に入りましょう」

木造の小さな家の中は部屋が2つ繋がっていてリビングルームと寝室の
2つに分かれていた。見たところリビングルームの方は
縄文時代のような簡単な道具しかなく、寝室は大きな葉っぱが布団の代わりとして
置いてあった。

「君、意外と生活力あるんだね。僕はこんなところで生活できるほど
タフじゃないけどな」

「なに言ってるんですか? どんなポケモンでもこんな暮らしですよ。
あなた、まるでこの暮らしが初めてみたいな感じですね」

「いや、そのまさかなんだけど」

「へ…」

ピカチュウは呆れた表情でため息をする。

「どんな事情があるか聞いてもいいですか?」

「いいよ。僕はねもともと人間なんだよ。願いの儀式と呼ばれる儀式を
実行してジラーチを召喚したんだ。それでジョーカーズゲームっていう
ゲームに負けてポケモンになる呪いをかけられたんだよ」

「人間っていえば本で読んだことあります。確か別の世界で
私たちポケモンを戦わせる人たちのことですよね」

「へぇ、こっちではそういう風になってるんだ…」

「それにジョーカーズゲームといえば、私たちのところでは
カードゲームなんですよ。ジョーカーズゲームで勝ったら
相手から賭けていたものが貰えるというゲームですよ」

「こっちの世界のジョーカーズゲームはカードゲームなのか…」

「はい、遊び方は多々ありますが」


ピカチュウはタンスの中からカードを取り出して
机の上に置いた。

「これがジョーカーズゲームのカードですよ。私あまり強くないから
勝負するのが好きじゃないんです」

机にはピカチュウ、ライチュウ、ピチューの3枚のカードが
ピカチュウが3枚、ライチュウが1枚、ピチューが3枚あった。
僕の世界ではジョーカーズゲームの1つとしてゲームのポケモンバトルが
あったけど、こっちの世界はカードゲームそのものだった。

「遊び方はどうやればいいんだ?」

「えっとですね。カードごとに技とその技を使うのに必要な条件の
トランプの数字やマークが書いてあるんです。
ピチューだったら1~6が威力20の電気ショック7~12が威力10のはたく
そしてHPが50ですね。それで毎ターントランプを1枚引いて
条件に合った技を相手に使って、相手のHPを0にしたら勝ちというルールなんですよ」

「へぇ、カードゲームかー。僕ゲームの方のポケモンはダメダメだから
弱っチィんだけど、こういうカードゲームなら僕でもいけそうだな」

「本当ですか?意外とこれ難しいんですよ。それよりそろそろ食事にしませんか?」



「こっちの食事ってどんなのあるの?」

「えっと、木の実だけですけど」

「はい〜!?木の実だけって栄養偏りすぎでしょ。ちょっと奥さんなに考えてるの?」

「奥さんじゃないです!仕方がないじゃないですか。ジョーカーズゲームで
無理やり食料を奪っていく集団がいて森の木の実ぐらいしか
取れないんですから」

「栄養不足で倒れるかも…」

ピカチュウが食事の支度をしてる間、僕は棚にしまってある本を読んで
その待ち時間を潰すことにした。
























メンテ
Re: ポケモン・ジョーカーズ・ゲームリンク ( No.8 )
日時: 2017/01/12 11:42:07
名前: トロ ID:iMIkMZeM


8月11日 今日ポケモン救助隊の試練をなんとかクリアでき、
ようやく私も救助隊の一員として働くことができるようになった。
とても嬉しい。

8月21日 この10日の活動で私のスタミナは限界にきそうだった。
救助隊の活動は想像上にハードなものだけどあきらめず
活動を続けていきたいと思う。

9月1日 この日ジョーカーズゲームというものが世間に広まったことが
報告された。ニュースによるとこのゲームが発動すると
プレイヤーポケモンたちは技を使うことができず、
ゲームに敗北したプレイヤーは硬直状態。つまり金縛り状態になるようだ。

9月11日 ジョーカーズゲームが流行りだしてから、ジョーカーズゲームを悪用する
ポケモンたちが現れだした。その結果救助隊の助けも無意味に無慈悲なまでの
様があちこちで起きた。

9月21日 こうした悪用ポケモンたちが増える一方、救助隊のメンバーも
それの対策を図ろうとするがどれも失敗に終わり、ついに救助隊は
解散する羽目になった。

9月27日 救助隊が解散した今、私の今の現状はてきとうな店の下働で
日々を過ごしている。ジョーカーズゲームが流行りだした環境をなんとか
しなければと思うが、今の私にはどうしようもない。
諸悪の根源を絶たなければどうしようもないことは分かってるが、
今は静かに様子を見ようと思う。


「あ!勝手に人のものを見ないでくださいよ!」

ピカチュウは僕からおそらくピカチュウの日記帳みたいなものを取り上げ
再び食事の支度へと向かう。
木の実の食事の内容が気になって、リビングのキッチンのところへ顔を出すと
フライパンにはスライスした木の実が置かれており、そこに調味料として
別の木の実をすり減らしてあった。

「おまかせ〜できましたよ。今日はヨプのみの唐揚げですよ。
さぁ召し上がれ」

「ええ!?木の実で肉作れんのかよ!?」

「本物のお肉とは違いますけど、食感や味は肉そのものですよ」

「そうか、ならいただきまーす」

パクっと一口食べると、そこからは木の実とは思えないカリカリとした
食感と唐揚げの風味が口の中で広がり、木の実の柔らかさを
ベースとしたナイスなものだった。

「おお、これはうまいな〜とても木の実から作ったとは思えない味だよ」

「へへへ、そうでしょうそうでしょう」

人間世界では考えられない木の実料理を食べて、一腹した後に
さっき読んでいた日記らしきもののことについて、ふと疑問に思ったので
話してみることにした。

「そういえばさっきの日記帳みたいなもののことだけどさ。
あれってピカチュウの日記だよね」

「はい、そうですよ。ゼニガメさんがここに来る前に起こったことを記してあります」

「あれによればピカチュウって救助隊に入っていたんだよね?」

「はい、そうですけど…」

「ジョーカーズゲームを悪用するポケモンがいて、それで解散になったんだよね」

「ええ、最初の時はこのジョーカーズゲームは子供達の遊びの道具でした。
でもある時、このゲームに不思議な力が宿ってからポケモン世界がおかしくなり
始めたのです。私たち救助隊も全力でこのゲームに対抗する術を探してましたが
今の私たちではどうしようも無かったのです」

「なるほどな…。理解したよ」

「そういえばあなたの本当の名前を聞いてなかったですよね。
よければ教えてくれませんか?」

「ああ、俺の名前か? 俺はサンだ」

「サン…いい名前ですね」

「お前はピカチュウだけなのか?」

「ええ、私たちはあなたの世界と違って名前は生まれた瞬間と
進化する瞬間に決まってますので」

「そっか。同じピカチュウ同士だと名前が同じで大変だな…」

「私たちは名前の声のトーンが仲間ごとに違うので、迷ったりすることはないのです」

「なるほどな…」

「それよりサンさんはこれからどうします?」

ピカチュウにこれからどうするかと聞かれて思い返したが
今までもずっとこれからどうするかを悩んでいたのだった。
いっそのことこのままピカチュウと心中…という冗談はさておき
元の人間の姿に戻るにはジラーチをジョーカーズゲームで倒すしかなかった。
そのためにはまずはジョーカーズゲームに必要なカードを集めなければならなかった。

「ジョーカーズゲームに必要なカードを集めたいんだけど、何か方法あるかな?」

「それならお助け掲示板で依頼を受けて、そのお礼にカードをゲットできたり
店で買うことができますよ。あとおすすめはしませんけどジョーカーズゲームの
駆け引きで相手のカードをもらうことができますね。私のカードのピカチュウを1枚
あげますから後は頑張ってください」

「ありがとう。後、一緒に頑張るじゃダメかな?」

「一緒にですか。まあ、いいですよ。明日から頑張りましょう」

「わーい、やったあ〜」



























メンテ
Re: ポケモン・ジョーカーズ・ゲームリンク ( No.9 )
日時: 2017/01/12 14:55:40
名前: トロ ID:iMIkMZeM



おはよう、と目を覚まし、木造の寝室の部屋の自分を鏡で自覚すると
これが夢ではないことに気づく。
これが悪い夢だったらいいのにと思った。

「おはよう、サン今起きたところ?」

ピカチュウが同時に目をさます。
目の前に横たわっていたのが黄色の電気ネズミではなくて
本物の女の子だったらどんなにいいシチュエーションだったと思う。

「今、ご飯作るからちょっと待ってて」

そう言い残しピカチュウはリビングルームの方へ向かい
食事の準備をする前に洗面器のところで顔を洗い毛並みを整えていた。

こうやって見る朝の仕草や行動は女の子そのものだが
外見がピカチュウがゆえに、青春のいたりには及ばない。
昨日と同じように木の実のカットから煮込みを始め20分ぐらいだろうか。
ようやく今朝の食事ができたようだった。

「サン!ご飯できたよ。食事にしよっか」

食事の支度ができるに従いテーブルの席に着く。

「今日のご飯はヒメリのみのマーボーだよ。食べてみて」

「そう、じゃあいただきます」


一口食べると口の中に広がるのは辛みで思わず咳き込んでしまった。

「ゴホゴホ、かっら!おいおいピカチュウちゃん、辛いなら初めから
そう言ってくれよ」

「へへ、辛いでしょう。朝に刺激を1つどうかなって思ったけどどうだった?」

「普通に辛い…」

ヒメリのみのマーボーの辛みで舌を火傷した感覚みたいになり
今朝の食事で充分すぎるくらい目を覚ました。


「それで今日はどんなことすればいいかな?僕に教えてくれないか?」

「えっとね…じゃあ村の掲示板の方でお悩み相談のチラシを見るのはどうかな?」

「よし、決まりだな。早速向かおうぜ」

ピカチュウの家からセントパークの掲示板で歩きでおおよそ20分くらい
かかっただろうか。その歩きの途中に何体かポケモンにでくわしたので
挨拶をしたりしてようやくたどり着いた。


「あ、あこだよ。あそこに見える大きな看板にお助けの依頼が載っているんだ」

その目先についたのはお悩み掲示板と書いてある大きな看板で
ポケモンの依頼主名と依頼の内容と連絡先、そして報酬が載せてあった。

「最初だしこの依頼なんてどうかな?」

ピカチュウが指さしたのはディグダの依頼で穴掘りの岩を運ぶ作業が
仕事の内容のようだ。


「えー、なんかかったるそう…。もっと楽なのないのー?」

「つべこべ言わない!とりあえず今日はこれに決まりだよ。
早速救助に向かおうよ」

「へいへい」


ピカチュウになんだかんだ無理やり決められたディグダの依頼の救助に向かうため
そのままディグダの穴へと向かっていった。



「お前さんたちが救助の人かい?なら早速で悪いんだけど
ここに積んである岩を運んで行ってくれるかい」

ディグダの小さい図体からこんな低い頑固一徹な声が出るとは思いもしなかった。

普段背中の甲羅を背負って立ってるせいか、それともこのゼニガメの体の非力さの
せいかは分からなかったが、一回一回岩を運ぶたび非常に疲れが溜まった。


「ゼェゼエゼエ ゼーニがメガメガー もうキツイ本当に限界だ…」

「たかが岩運びなんかでへばってたらこの先やっていけないよ。
ほら頑張って」

「そんなこと言いながらもピカチュウの方こそ体力がキツイんじゃないのか?」

「私は救助隊の活動でもっと厳しいことやってたから平気だよ。
ほらファイトいっぱーつだよ」

「へいへい」

岩を運ぶだけの単純作業だがその日の疲れは
2時間労働よりもはるかに超えた労働をした気分だった。










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